用途に合わせてICソケットを使いこなす

ICソケットの種類と用途

ICソケットは古くから集積回路を交換可能にするために用いられているものであり、現在でも広く様々なところで用いられることが多くなっているものです。最近では集積回路のほとんどが外部プログラムで動作するようになっており、本体にプログラムを書き込む事はほとんど行われなくなっていますが、従来はプログラムをICの中に書き込み、これを回路の中に搭載することが頻繁に行われていました。EP-ROMと言われるものは紫外線によってそのプログラムを消去し新たなプログラムを書き込むことができるため、この用途で頻繁に利用されていたものです。ICソケットは主にEP-ROMを搭載するために使用されることが多くなっており、簡単に取り外してそのプログラムを書き換えることができたことから、電子機器のバージョンアップや家具の改良等の際に非常に効果的なものとなっていました。

しかし現在ではEP-ROM使用する事はほとんどなくなり、しかも集積度を高めるために直接部品を実装することが多くなったため、ICソケットは異なる用途で使用されることが多くなっているのが実態です。現在のICソケットは電子機器の性能を増やすためにあらかじめ設置されることが多くなっています。製品の出荷時には何も搭載されておらず、メモリなどを増強する場合にこの部分に搭載することで、電子機器の性能を増やすことができます。また検査治具を接続するために搭載されることも多く、時代とともにその用途が変化しているのが特徴です。

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