用途に合わせてICソケットを使いこなす

オリジナルソケットを有した手術用検査治具

日本では都心部はもちろんのこと、地方でも高度な医療を提供する病院が数多く点在しています。諸外国でも注目をされており、わざわざ来日をして治療を受けられる方もいるほどです。昨今では手術用ロボットを活用した高度なオペもなされており、術後の回復を高めて患者の負担を大きく軽減することも可能となりました。その際に用いるのが検査治具であり、ICチップを備えたオリジナルソケットを組み込んで対応をされます。

ここでは簡単に、手術用の検査治具でオリジナルソケットを有する方法を見ていくことにしましょう。例として泌尿器科のオペで見ていきます。前立腺がんの処置の場合、今では手術支援ロボットを用いて対応をしていく時代となりました。患者一人ひとりで症状・患部が異なるため、ICチップに処置データを組み込まないといけません。

そのデータをインストールしたものをオリジナルソケットと呼んでおり、検査治具となる支援マシンに組み込むことになります。このICタイプオリジナルソケットは、厚生労働省の認可を得たもの以外は使用することはできません。計20項目の厳しい審査となり、高い安全性を備えたものだけが臨床現場で活用されているわけです。検査治具であるため、基本的には一度使用したものは再利用することはできません。

破棄をする際、必ず患者データをすべて抹消してから医療用産業廃棄物というスタイルで処理をされます。今後も手術で活躍するパーツです。

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